起業する際、昔からの友人や元会社の同僚と始める方も多いかと思います。
僕はこれまで、大学の後輩と1回、仕事で知り合った友人と1回起業しました。
しかし、そのどちらも上手く行ったとは言えず、友人と始めると上手く行かないなぁって思うのが僕の結論です。
前者は僕がナンバー2で、後者は僕が代表でやっていたので、立場は関係なかったなぁと。
だから、友人や元同僚と会社を始めて上手く行っている方々は本当にスゴイと思うのです。
サイバーエージェントやエウレカ、カヤックなどがその代表例ですね。
僕は失敗しかしていないですが、この失敗経験を元に、これだけは最初に決めておかなければいけないよという教訓を、自戒も込めて書きます。
役割は明確にしておくこと
最初に役割は明確にしておかなければなりません。まぁ、この辺曖昧にするチームはあまりないかとも思いますが。
ここを曖昧にしておくと、後で必ず揉めます。最低でも、誰がトップかは明確にしておくこと。
そして、最終決断は必ずトップが決めたことに従うこと。
これが定まらないチームは必ず崩壊します。誰がトップかを決め、トップが決めたことには必ず従う。
少人数のチームのうちは話し合いで解決することは多いですが、組織が大きくなってくると、なんでもかんでも話し合いで解決することなんてほとんどなくなります。
その時にトップはスパッと決断できなければいけません。
経営決断の他にも、例えばシステムならこの人、デザインはこの人など、その人ごとに決まった役割を明確にしておくことも大切です。
最終判断はトップが行いますが、それ以外の判断はその人その人に任せたほうがいいです。
役割をきっちり決めておかないと、後で他のメンバーが「あれ?俺何すりゃいいの?」とか混乱を招きかねません。
そして、役割の範囲外に手を出すことは禁物。トラブルの原因ですね。アドバイスを求められたのであれば口を出しても構いませんが、そうでなければ信じて任せましょう。
報酬体系や出資はきちんと決めておく
組織である以上は報酬体系や出資体系も決めなければなりません。
報酬は、どれだけの利益をあげたらどう配分されるかはきっちりと決めておくことが大切です。
立ち上げ当初はそこまで報酬は多くないでしょうが、成長するにしがたってゲインは得たい。
だから、成長度合いが不透明な場合はそこまで厳密に決める必要もないですが、それでも報酬体系は決めておくに越したことはないですよ。
出資の話ですが、チームを立ち上げる時は会社体系であるにしろ何にしろ、お金が必要になります。
特に、それが株式会社である場合は、その出資比率も決めなければなりません。1円からでも起業できますが、公証役場での手続き等でなんだかんだ20万少しはかかります。
誰がそのお金を出すのか?
発起人、つまりチームのトップになる人が全額出すのもいいでしょう。
ただし、その場合は、さっきの役割の明確化にも関係しますが、お金をトップが出したら、他のメンバーはお金で揉め事起こしちゃいけないよ、ということですね。
例えば、極端な話トップが報酬1億で、その他のメンバーが100万円でも文句は言えないし、トップが「お前今日から毎日コスプレすることが仕事な」て言ったらそれに逆らえなくなります。
お金を出すことは全てだと思っています。自分の私財を投げ打ってリスクを背負うということ。それで倒産したら、ゼロになるのはトップだけですからね。
トップと同じ立場で物が言いたいのなら、チームのメンバーはそれだけ出資しなければいけないです。
ある程度組織が成熟して従業員が何十人にもなっているなら、社長1人の問題でもなくなりますが、チームをつくり上げるうちは対等の立場に立ちたければお金を出しましょう。
発言権はありますから、意見はしてもいいと思いますけどね。どうしても方針に従えなかったら?辞めればいいんじゃないですかね。
先の例だと、パワハラにも該当しますが辞める自由はメンバーにはあるわけです。トップは辞める自由はほぼないに等しい。チームの方針にもよりますが、発言権を得たいのなら同じように出資するのが一番です。
理念の共有はもちろん、アップデートも大切
最初に理念や目標を共有しておくことは必要です。特に、組織の目標や、将来こういう事してこういうことやろうぜ!という夢は共有しておくこと。
そして、最初にそれを掲げるだけでなく、事あるごとに振り返ることが大切です。
どうしても、忙しくなったら忘れがちになります。しかしそこから生まれるものはすれ違い。
「あいつあんなこと言ってたけど、もう忘れたのかな」とか、「これは理念に反することだと思うけど、本当にいいのだろうか・・・」とか、こういった疑念が生まれ始まるともう止まりません。
チームの崩壊につながってしまいます。だから、そういう悲劇を生まないためにも、定期的にミーティングを行い、理念や目標の確認は必要です。
公私混同はなるべくしない
一度組織のメンバーとなると、会社では上司と部下の関係、一歩外に出れば友達同士ってなかなか難しいものです。
利益を求める会社でのチームとなると、これまでの友人関係通りという風にはいきません。お金も絡んできますから。
器用にできる方は大丈夫なのでしょうが・・・。最初は大丈夫でも、徐々にヒビが入ってくるものです。
チームメンバー同士では大丈夫かもしれませんが、トップとそれ以外のメンバーとでは、上司と部下の関係になってしまうので、その割り切り方は難しい。
一度組織化してしまえば遊ぶことは難しくなるかもしれませんが、そのリスクは念頭に置いておかなければなりませんし、公私の境界線はきっちり引いておくにこしたことはありません。
2人より3人、3人より4人
仲間と起業する際は、2人より3人以上が望ましいです。
なぜなら、2人だと、もしこの2人の仲に亀裂が入った場合はもうどうにもなりません。そのままサヨナラ。
これが3人だと、もう1人が仲裁役になってくれるため、離散する前になんとかなります。
役割分担としても、3人の方がスムーズに行きますからね。
寛容な心が大切
まぁ、これは起業に限った話ではありませんがwww
チームで行う以上は、寛容な心が大切です。これまでのように、友達同士で遊ぶとはわけが違います。
もちろん、遊ぶように仕事をする、と言いますが、絡むお金や人も大きくなってくるので、これまでと同じようにはいかなくなるわけです。
だから、どこかしらで歪みは生じてくるわけです。友達とはいえ他人同士ですからね。
寛容な心で、相手を信頼することが大切です。信頼できなくなった時はとことんまで話し合いましょう。
チームで起業する、ということはそのメンバーが将来の主力になるということです。
人数が増えて組織が成熟したら、他のメンバーは幹部になるということ。組織の幹部同士がいがみ合ってたら、大きくなるものも大きくなりませんからね。
最後に
以上、友人と同僚と起業する際に気をつけておくべきことを挙げました。
このうち、僕はどれだけできてたかなーと振り返りましたが、残念ながらあまりどれもできていなかったかなと思います。
そりゃ、離散するのも当然といえば当然ですね。でも、当時はそれで良かったと思っていましたし、上手く機能している部分もあったんです。今となっては、ですけどね。
税理士さん曰く、仲間と創業しても、結局最後はひどい口喧嘩をする仲になってしまい終わってしまったパターンも多いらしいので、注意しなければなりませんね。
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