人狼って知っていますか?
オフラインの複数の対人でやるパーティゲームで、同じオフラインゲームのカードゲームやボードゲームとはまた異なるゲームです。
人狼ゲームは各社が出していますが、株式会社人狼が提供する「うそつき人狼」を元に説明していきます。
この記事の目次
人狼の簡単なルール説明
人狼とは
人狼とは、誰が人狼かを探して勝利を目指す「対話型心理ゲーム」です。
6~12人(時には18人とか大所帯でやる時も)+司会(以後、ゲームマスターと呼びます)で行います。
ゲームマスターは全員にカードを配り、プレイヤーは配られたカードに記されている役職を演じることになります。
パーティの基本構成は村人or人狼。1回のゲームで1人~3人の人狼が村人の中に混ざることになります。
要は、「そのパーティを1つの村と見立て、村人の中に人狼が潜んでいる」という設定。
村人とは、そのパーティ村の村人であり、人狼とはそこに村人の皮をかぶって潜んでいる狼。
村人側は、潜んでいる人狼が誰かを当てていき、人狼は、村人からバレないように村人を喰い殺していきます。
最終的に、人狼を殲滅させれば村人チームの勝利。人狼の数が村人の数と同数以下になった場合は、人狼が村人を全滅させたということで人狼チームの勝利です。
人狼ゲームの流れ
ゲームは、昼のターン→夜のターン→昼のターン→夜のターンという具合に、昼夜を交互に繰り返していきます。
昼のターンでは、3分~10分程度の制限時間で、パーティ全員で話し合いをします。この話し合いは、誰が人狼かを見極めるための話し合いです。
ここで、人狼となった人物は自分が人狼だと悟られないように、トークで他の役職(後ほど説明)に成りすましたり、村人として自然な態度を振るわなければなりません。人狼だとバレたらおしまいですからね。
村人は、トークの矛盾点をつき、誰が人狼かを推理しなくてはなりません。
話し合いの制限時間が終わったら投票タイムに移ります。生存者全員の投票制で、昼のターンに誰を処刑するかを1人決めます。ここで処刑されたら、以降ゲームが終わるまで参加できません。天国へさようなら。
村人はここで同じ村人を処刑してしまうと、自分たちが不利な展開にりますから、なんとしても本物の人狼を探しだして人狼を処刑する必要があります。
人狼側としては自分たちが処刑されないように、トークを誘導し、村人を処刑させることで自分たちに有利な展開に持ち込めます。魔女狩りですね。
投票制ですから、票数が集まった人が処刑されます。誰を処刑するかは話し合いに拠るところが大きいので、人狼側はここで村人Aさんが怪しい!と上手く誘導する必要があるわけです。
昼のターンが終われば夜のターン。ここでは、人狼が誰を喰い殺すか選ぶことができます。
自分たちの存在に勘付いているものや、今後生かしておくと厄介な人、役職を持っていそうな人間など、要は邪魔になる村人を殺すわけです。
夜のターンが終わると再び昼のターン。そこで、話し合いが始まる前に前夜誰が殺されたかがゲームマスターより発表されます。喰い殺された人物も、処刑された者と同様、以降ゲームに参加することはできません。
流れをまとめると、
昼のターン(話し合い)
↓
投票で処刑される人を決定しゲームから排除
↓
夜のターン(人狼が誰を喰い殺すか決定)
↓
昼のターン(前夜の喰われた人を発表後、話し合い開始)
という風に、昼→夜ターンを勝者が決まるまで続きます。
村人は、昼の処刑タイムで人狼を全て処刑できればそこで村人チームの勝利。
人狼は、最終的に村人2人-人狼2人など、人狼の数が村人の数と同数以上になれば人狼チームの勝利となります。
株式会社人狼が、わかりやすいルール説明のスライドも用意しているので、こちらも参考にするとよりルールに対しての理解が深まります。
こんな人にオススメできる人狼
簡単なルール説明をしましたが、楽しそうでしょ!
人狼は心理戦なので、心理戦が描かれている物語が好きな人とかはより楽しめると思います。
村人は、矛盾点を探しだし、人狼が誰かを推理するという面白さ。
人狼は、嘘で村人を出し抜き、生き残りを図っていく面白さ。
もちろん、人狼はしれっとサイレントで村人のふりをして潜むのも良いですが、せっかくなのでどんどん嘘を重ねていき、村人や他の役職のふりをしていくとより楽しいですよ。
こういった流れは、「ライアーゲーム」とか、「アクマゲーム」とか好きな人にとってはたまらないゲームなのではないでしょうか。
人狼の各役職
さて、人狼ゲームは、村人vs人狼の戦いなのですが、これだと村人は不利です。
人狼側は仲間の人狼が誰かはわかっていますから、村人を夜に食べていけばいいのに対し、村人側は誰が敵で誰が味方かはわからない状況ですから、昼の処刑ターンで村人と人狼のどちらを処刑したかはわからず、ターンが進めば現状人狼は何匹生き残っているかもわからない状態。
そこで、このゲームでは村人をサポートするための様々な役職が存在します。
役職のバリエーションも豊富なこともこのゲームの魅力の1つですが、全部紹介しきれないので、ここでは使われることが多い基本的な役職を説明していきます。
ちなみに、役職が効果を発揮するのはそのほとんどが夜のターン。
夜のターンは、人狼が誰を喰い殺すか選ぶ以外にも、各役職の人達が職務を全うする時間でもあるのです。
予言者
他の人狼ゲームでは「占い師」と呼ばれることがあるこの役職。
夜のターンに、任意の人物を選択し、その人物が「村人」か「人狼」かをゲームマスターから教えてもらうことができます。
その村人が役職を持っていても、村人としかわかりません。要は、村人なのか人狼なのかを判別することができる役職です。
霊媒師
霊媒師は、昼のターンに処刑された人物が「村人」か「人狼」かをゲームマスターから教えてもらうことができます。
予言者同様、村人なのか人狼なのかを判別するだけで、役職まではわかりません。
しかし、パーティに人狼が残り何匹潜んでいるか判断できる大きな材料となります。
ボディーガード
ゲームによっては「狩人」と呼ばれることもあります。
ボディーガードは、指定した人物を人狼から守ることができます。
人狼が、ボディーガードが守っている村人を喰い殺しても、次の昼のターン時、「死亡者はなし」とされます。
ボディーガードになった人は、誰が殺されそうか、話し合いのなかで推理し、その人物を守る必要があります。
もちろん、予想が外れ人狼を守ってしまうことになることだってあります。
同じ人物を2日連続で守ったり、自分自身を守ることはできません。
狂人
狂人はちょっと特殊な役職です。
狂人は人狼側の役職ですが、カウントとしては村人です。
つまり、人狼チームの勝利の場合は、狂人も勝利しますが、霊媒師や予言者の判定結果は「村人」となります。
村人として数えられるので、仮にパーティが人狼2人、狂人1人、村人2人の5人となった場合はゲームが続行されます(カウントとしては、人狼2人、村人3人という状態)。
まぁ、この場合は狂人が名乗り出て人狼側に自分が狂人だということを証明し、3人で村人を処刑すればゲームが終わります。
村人にとっては”詰んでいる”状態ですが、狂人は人狼が誰かを知ることはできませんし、この状態で人狼が残り2人だと確信できる状態ならともかく、そうでない場合はリスクしかありません(予想が外れて人狼1、狂人1、村人3という状態だったら、村人から票が集まりゲームオーバー)。
先の予言者・霊媒師・ボディーガードに比べれば特別な能力はありませんが、楽しみ方としては”場を荒らすこと“
自分が能力者と偽って、村を混乱させることが使命。上手く議論を誘導できれば、ゲームの勝敗をコントロールできます。
人狼からは、自分たちとは異なる人物を人狼判定したりするので、すぐに狂人だとわかりますからね。
全ての画像出典:うそつき人狼_役職一覧
ゲームを有利に進めるのは役職者次第?
以上が、よく使われる基本的な役職です。ゲームを有利に進めるのは、役職者次第かもしれません。
ところが、特に重要である予言者や霊媒師は、本物とは限りません。狂人や人狼が騙している可能性だってあるわけです。
それを見破るのは、他ならぬ村人しかいません。特に、ゲームの中では2人以上予言者があらわれるケースが多いので、どちらが本物か、どちらが言っていることを信じるかは村人次第なわけです。
本物の言うことを選択して人狼を殲滅できれば村人の勝ち、偽物の言うことを信じてしまったらゲームは人狼側にかなり有利に動いてしまう。
ゲームを有利に動かすのかどうかは、ノーマルな村人かもしれません。それも楽しみ方のひとつですね。
ゲームマスターも楽しめる
人狼ゲームは、ゲームマスターがいないと成り立ちません。
ゲームマスターは、ゲームを眺めるしかできませんが、ゲームマスターならではの楽しみ方もあります。
ゲームマスターは全員の役職がわかっているので、「ああ、この人はここで誘導しているな」とか「え、結構矛盾してるけど、皆気付かないのか」とか、ゲームの流れを見ることができるわけです。
「あそこで偽の情報を信じたことが勝利の分かれ目だったなー」とか「このパーティ超運がいいな!」とか俯瞰して見れるわけです。
予言者が、夜のターンで人狼を当てた時なんかテンション上がったりします。他は、ボディーガードが守った人物を人狼が襲った時とかw
僕はプレイヤーとしてよりも、ゲームマスターとしての経験が多いですが、ゲームマスターはゲームマスターなりに楽しめるんですよ。
他にもある人狼
通常、人狼ゲームは大体1時間~1時間半が目安時間。人数が多かったり、ターンが長引けば2時間超えることもあります。
ある程度人数も必要なため、気軽にできるかというとそうではありません。
そこで、「ワンナイト人狼」という人狼の短縮バージョンもあります。
僕はあまりプレイしたことがないので詳細は省きますが、10分程度で終わり、ゲームマスターも必要としないので手軽に遊べるのがポイントです。
人狼ゲームはここで紹介した「うそつき人狼」以外にも各メーカーから発売されており、微妙に役職が異なっていたりします。
人狼TLPT
「人狼TLPT」という、この人狼ゲームの舞台バージョンがあります。
観覧者は人狼を予想することができ、見事予想が的中したらプレゼントもあります。
各舞台ごとにストーリーや役者さんが異なり、素人は違うプロの役者さんが演じているため、人狼や狂人がどんな振る舞いをしているか見るのも楽しい。
あくまで舞台なので設定もあり、役者さんはその設定に応じたキャラでもやっているので、そこも見所。
何より、誰がどのカードを引くかなんて台本には書いておらず、そこは完全にアドリブなので、誰も回答がわからないというのは面白いです!
ってか、役者さんは本当に大変だと思う(^^;
人狼TLPTの舞台日程は、公式サイトより確認できます。
人狼は堀江貴文さんも大好きで、博多で公演された人狼TLPTは、堀江さんが主催されました。
都内でできる人狼
都内には、人狼ができる専用プレイルームがあります!
・渋谷人狼HOUSE@渋谷
・人狼ルーム@渋谷
・アキバ人狼館@秋葉原
・JELLY JELLY CAFE@渋谷・池袋(毎週日曜開催)
・ドラマチック人狼@西新宿
・東京人狼Jazzing!@水道橋
他にも、色んな場所で主催されているみたいです。オフラインでなくとも、LINE・Skype・BBS等で人狼を楽しむクラスタもあるので、そういうのも良いと思います。
また、都内ではないですが、福井にいた時は、カフェ・S-Gardenという場所で毎月第二土曜に開催される人狼会に参加しておりました。
プレイヤーとしてというよりも、ゲームマスターとしてというのが多かったですが。
久しくやっていませんが、久しぶりにやりたいなぁ。。。誰かと集まってやりたい。
人狼ゲーム楽しいですよ!
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