【解決済】パクリブログに送信防止請求やDMCA侵害申し立てを行った流れをまとめてみる【パクリサイト対策】

先日、僕のブログがパクられまくっている件について記事にしました。

結果的に、パクリサイトは全部削除されており、他にパクられていたサイトもDMCA侵害申し立ての後インデックスから削除されていました。

今回は、サーバーに対して行った送信防止措置やGoogleへのDMCA侵害申し立ての流れをまとめることにします。

先の記事に追記してもよかったんですが、長くなりそうだったので結果は別でまとめることにしました。

また自分がパクられた時のためと、同じようにパクられた方の参考になればと思います!

パクリサイト事件の概要

前の記事でも書きましたが、ざっくり今回パクられた概要を書いておきます。

アニメの情報天国」というサイトに、記事を丸写しされていました。

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こんな感じで、記事丸々コピーですね。画像のソースがこのサイトのURLのままだったので、ソースごとコピペしているのでしょう。

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一覧を見てみても、僕の記事がズラっと出てきます。記事を公開するごとに、そこにも記事が載っていました。

おそらく、RSSとかでそのまま引っ張ってきてるんでしょうね。。。そういうツールがあるっぽいですね。

MEMO

詳しいことはわかりませんが、ブログのRSS情報を元に記事を取得するシステムがあるみたいです。

これにより、記事を更新するごとに、自動で記事がパクられていくわけです。

パクリサイトに対してやったこと

それでこの盗用サイトに対して行い、今回紹介するのは下記2つです。

  1. パクリサイトのサーバーに通報
  2. Googleに通報(DMCA侵害申し立て)

リンクの否認も行いましたが、後述のようにパクリサイトが消えたのでもう申請する必要もなくなりました。

では、サーバーへの通報とDMCA申し立てについて解説していきます。

サーバーへの送信防止請求→削除まで

まずは、サーバーへの送信防止請求です。

これは、相手に対して公開するのを辞めてねという請求をすることにあたります。

1.相手サーバーを調べる

まずは相手のサーバーを調べるために「SEOチェキ」というサイトで調べます。

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サーバー情報が出てくるのでそれを参考にします。

というか、ドメイン取得日が2016年9月って、僕のサイトの記事パクリが去年の3月くらいから始まっているので完全にパクリってことがわかります。

ここで海外サーバーだと超めんどそう・・・と思ってたんですが幸い国内サーバーでした。よかった。

2.サーバーがわかったらサーバーに通報

サーバーへの通報の仕方は下記サイトを参考にしました。

www.technocine.com

上記サイトを参考に、サーバーの問い合わせフォームから次のような文章を送りました。

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魚拓URLを貼ったのは念のため証拠でしたが、サーバー側が魚拓のドメインがパクっていると勘違いしていたので、魚拓URLと元のURL両方送ることをおすすめします。

3.サーバーからの返信

サーバー側は当然ながら簡単に個人情報は教えてくれません。申請している僕が運営者本人っていう証明はどこにもないわけですからね。

そこで取るべき手段は「送信防止請求」と「発信者情報開示」の2つがあります。

送信防止請求は冒頭で説明した通り、相手に対し公開するの辞めてね、削除してねという請求にあたります。

発信者情報請求は、サーバー側に相手の個人情報の開示を請求することができます。今回のパクリで損害が発生した場合、この個人情報を元に相手に損害賠償など訴えを起こすことができるわけです。

今回は「送信防止請求」をします。さすがに発信者情報請求は今回は控えます。こちらは個人情報が伴うのでまず申請が通るかどうかわかりませんし。

4.送信防止請求を行う

さて、実際にサーバーに対して送信防止請求を行うことにします。

用意すべきものは次の資料です。

  • 著作物等の送信を防止する措置の申出について
  • 印鑑証明書
  • 著作権が侵害されたと明確にわかる資料

個人の場合は上記に加えて運転免許証のコピーが必要です。僕は法人として申請したので、上記3つのみでした。

著作物等の送信を防止する措置の申出について

サーバーからのメールには、

http://www.isplaw.jp/ から
【著作権関係書式(PDF)】をダウンロードしてください。

「様式A」「様式A’」は【著作物等の送信を防止する措置の申出について】の見本です。見本を参考に、ワープロソフトを用いて作成してご使用ください。

と書いてありましたが、何故にPDFなんでしょうか?これではワードで記入して印刷が出来ません。なんたる無駄な作業。

一応、auのサイトにWordファイルが置いてあります。

www.au.com

「【Word形式】 侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書(名誉毀損・プライバシー)」の「一般申告用」です。

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ただ、こちらの書式もちょっと使いづらかったので一から作ることにしました。

こんな感じで記入したというものをキャプチャしておきます。

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権利が侵害されたと明確にわかる資料

次に「著作権が侵害されたと明確にわかる資料」ですが、これは当方のキャプチャと先方のキャプチャを比べてどこがどうパクられているかを証明します。

僕は次のような資料を作成しました。

  1. 記事レイアウトの比較
  2. ドメイン取得年月日の比較
  3. はてなブログ・ドメイン所有者であることの証明
  4. 著作権侵害が確認できるURLの列挙
1.記事レイアウトの比較

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記事レイアウトの比較では単純にこちらのブログとパクリブログの比較を行います。

印刷して、ここがパクリだ!という箇所にマーカーやボールペンでの書き込みをいれました。

MEMO

2017年10月頃なので、今とはデザインは違います。

2.ドメイン取得年月日の比較

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Whois情報を元にドメイン取得日の比較を行います。

ドメイン取得日が2016年9月なので、2016年3月の投稿はありえない旨を記述します。

3.はてなブログ・ドメイン所有者であることの証明

ここでは、お名前.comの会員情報やはてなブログのドメイン設定画面をキャプチャし、自分が著作権者であるという証明を行います。

はてなブログではなく通常のサーバーで運用している方はサーバーのキャプチャで良いと思います。

これは必要かどうかわかりませんでしたが、念のため添付しました。

4.著作権侵害が確認できるURLの列挙

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著作権侵害が確認できているURLを列挙します。

これはその時点で確認できるURL全てを書きました。

これは1ページ内に収まりきれないので、3ページにわたりました。

以上、印鑑証明書+著作物等の送信を防止する措置の申出+資料6枚の計8枚を添付し、あちらのサーバーに送付しました。

5.送信防止請求の結果が返ってくる

送信防止請求を送ったのが8月3日、そこから1週間後の8月10日にサーバー側から郵便が届きました。

内容を要約すると、侵害情報の送信防止措置について、発信者が自主的に該当箇所の削除をいたしました、というもの。

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実際にアクセスしてみると既に削除されているので確認できました。

送信防止請求を送ってから1週間、実際にはこの返答書類は8月7日に作成されているので、送って数日で対応されたことになります。

これはかなり速い対応です。ぐぐってみると、大体2~3週間であることがほとんどであるようなので。

事前にメールを送っていたこともあるのですが、今回は被害者が僕だけではないことも大きいのではないでしょうか。

というのも、

www.tedium-life.com

こちらのブログの運営者であるid:kingqoo3さんも今回のパクリブログの被害に遭っており、ほぼ同じタイミングでサーバーに請求を行っていたからですね。

送信防止請求については、次の記事を参考に進めました。

shinkendeai.com

こういう記事を公開頂いていることに感謝がつきません。本当にありがとうございます。

DMCA侵害申し立てを行う

さて、安心するのはまだ早く、実はもう1サイト対処しなければいけないのです。

先程のパクリブログ以外にも、ある記事だけ丸々コピペしていたサイトがありました。

これはサーバーが海外だったので、Googleへの通報を行うことにします。

これはDMCA侵害申し立てといって、Googleに自分の著作権が侵害されている!と通報することで、検索から出ないようにする措置です。

このGoogleへの著作権侵害による削除申立については、

acr0mania.com

を参考にしました。

まさかの拒否連絡

DMCA侵害申し立てをして3日後、Googleから下記のようなメールが届きました。

お客様

Google へご連絡いただきありがとうございました。

下記の URL について、ご連絡いたします。

パクリサイトのURL

Google では、お客様が対象コンテンツの正当な著作権代理人であることを確認することができません。DMCA に基づく侵害の申し立てを行うことができるのは、著作権者またはその代理権を許諾されている方のみです。なお、ご自分の著作権が侵害されていると表明し、その表明に重大な虚偽があった場合、損害賠償責任(費用および弁護士報酬を含む)を問われることがありますので、ご注意いただきますようお願いいたします。

お客様またはお客様のご依頼主が対象コンテンツの著作権者でない場合、Google では申し立てに対応することはできかねます。著作権者ご本人から DMCA に基づく申し立て通知を Google にお送りいただくようお願いいたします。お客様またはお客様のご依頼主が著作権者である場合は、この申し立てを行うに至った経緯をより詳しくご説明いただきますようお願いいたします。

以上よろしくお願い申し上げます。

このメールを要約すると、「君が著作権者であるってわからないよ!だから無理!」というものです。

先程のサーバーへの送信防止請求とは違って、こちらの個人情報はほぼありませんし、こちらがパクリブログである可能性だってあるわけです。

まぁその論理はわかるんですが、Googleアナリティクス・サチコ・Googleアドセンスに紐付けているわけで、ちょっと調べると僕が著作権者ってわかりそうなものなんですが。。。ねぇ。。。。

自分が著作権者であることの証明

さて、自分が著作権者であることを証明しなければならないのですが、どうやって証明すればよいのか不明です。

ということで、以下のような文面でGoogleに返信しました。

私が当該コンテンツの著作権者本人ですが、どのように証明すればよいでしょうか?

自分のコンテンツの文章で検索したところ、メインコンテンツほぼ全てがコピーしていると思われる
パクリサイトのURL
が見つかった次第です。

わからないから素直に直接Googleに聞くことにしたんです。

見事にDMCA侵害申立が受理

僕が著作権者である証明の仕方教えてー!とメールを送った翌日、以下のような回答が届きました。

デジタルミレニアム著作権法に従い、お送りいただいた著作権侵害の申し立て通知への対応を完了しました。次の URL は数時間以内に Google の検索結果から削除されます。

パクリサイトのURL

以上よろしくお願い申し上げます。

ふぁ!?どうやら受理されたっぽいです。

僕が著作権者です!と送っただけで著作権者認定???よくわかんないですが、これでOKだったんでよしとしましょう。。。

DMCA侵害申立が受理されるとどうなるか

DMCA侵害申し立てが受理されたので、実際にパクリサイトのURLでググってみます。

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このように、DMCA侵害申し立てがあった旨が表示されています。1件とは僕のことですね。

内容が確認できるっぽいので、クリックすると次のような画面が表れます。

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個人名がめっちゃ出とる・・・

画面左上の青色背景の部分に、送信者として自分の名前がきちんと出ています。

その下は送ったDMCA侵害申し立ての内容ですね。

まぁ個人名が出ていることは別にいいんですが、これが匿名でやっているサイトの場合、ちょっと不都合がある場合があると思うんですが・・・。

最後に

以上、パクリブログやパクリサイトに対して行った対処法について解説してきました。

本当に迷惑極まりないですし、対策に費やす時間も無駄でしかないので、辞めてほしいものです。

被害に遭った時の参考になればと思います。

パクリ、ダメゼッタイ!

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