ハリネズミを飼い始めてから4ヶ月ほど経ちますが、ようやくお世話のやり方も落ち着いてきました。
ハリネズミはわからないことだらけで、その度にググったり本を読んだりしているのですが、それでも不明なこともあります。
今回、ハリネズミをお世話する中で、決まったお世話の流れや我が家で試したり与えたりしているハリネズミの餌・おやつを紹介します。
これからハリネズミを飼う方や、飼おうか悩んでいる方も参考にしてみてくださいね!
この記事の目次
ハリネズミの1日の流れ
ハリネズミの日々の世話は大体こんな感じです。
- 朝:昨晩与えた餌の減り具合を確認、餌を取り除く。
- 夜:うんち・おしっこの掃除。餌を与える。
- 週に一度:床材を総入れ替え
1日2回餌を与える方もいますが、うちは夜のみです。飼った当初は朝と夜2回与えていましたが、だんだん残すことが多くなってきたので夜のみにしました。
あとは、1週間に1度床材を総入れ替えします。おしっこやウンチがついた足で歩き回るので、1週間もすると床材の放置は衛生上よくないためです。
頻繁に床材を変えるとそれもハリネズミのストレスになってしまうので、1週間に1度、休日に一気に変えています。
掃除をする時は、必ずペット用の消臭スプレーを使うようにしましょう。
おしっこを拭く時はこの消臭スプレーを吹きかけてからティッシュを使っています。
ダニ対策も忘れず行おう
ハリネズミはダニも繁殖しやすいので、ダニ対策も忘れず行いましょう。
ダニ対策に関しては、常にケージ内を清潔にすることも大事ですが、「ダニ捕りロボ」という置くだけでダニをおびき寄せて退治する商品がおすすめです。
ダニ捕りロボはベッドとかカーペットに使うものではありますが、自然由来の成分で作られており、化学性殺虫成分を一切使っていないのでペットにも使えます。
ダニ捕りロボで吸い寄せたダニは100%退治するというスグレモノなので、ケージ内に置いておくことをおすすめします。我が家では寝床の上に置いています。
ラージサイズとレギュラーサイズの2種類ありますが、縦15cm・横13.5cmのレギュラーサイズで十分です。
ハリネズミの餌について
ハリネズミは野生では昆虫を主食として食べていますが、飼育下で昆虫を与えるのはやや非現実です。
餌としてミルワームが市販されていますが、虫が苦手な方もいるでしょうし無理してあげる必要はありません。ミルワームはおやつ程度で十分です。
それよりも、ハリネズミ専用フードが市販されているのでそちらを与えます。ハリネズミ専用フードの方が栄養バランスも整っているので、栄養不足にならずにすみます。
それで、ハリネズミ専用フードにもドッグフードやキャットフードのようにたくさんの種類があるわけですが、うちは3種類のフードを混ぜて与えています。
なぜ3種類与えているかというと、ハリネズミはグルメな生き物で、餌に飽きたり美味しくなかったりすると餌を食べなくなるからです。
ハリネズミを飼っている人のあるあるなんですが、ハリネズミは偏食が急に始まったりするんですよね。。。おやつの上げ過ぎでも偏食が始まるので注意が必要です。
その偏食対策のため、餌は3種類を混ぜて与えているわけです。種類に関しては、後ほど紹介します。
餌の量は、大体体重の5%~10%を目安に与えるよう記載がありますが、我が家の場合は与えすぎても完食しないので5%程度あげています。
餌を入れる皿について
ハリネズミに餌を与える時、何に入れればよいか迷う方もいるかと思います。
有名どころはこのハリネズミのイラストがプリントされたかわいい餌皿ですね。
見た目もすごくかわいいですし人気なんですが、やや深めのためか、うちのハリネズミはすごく食べづらそうにしてました。。。
そのためこれは断念し、飼った当初から使っているエサ皿を使っています。
まぁこれでなくても、浅めの皿であればなんでも良いと思います。使いやすそうなものを選びましょう。
ハリネズミに必要な栄養の目安
ハリネズミに必要な栄養素として次のものが挙げられます。
- タンパク質:30~50%
- 脂質:10~20%
- 繊維質:約15%
この他にビタミン、ミネラル、必須アミノ酸が必要と言われています。
ハリネズミのフードを選ぶ際は、この栄養素を念頭に置いて、バランスが整うように与えます。
我が家のハリネズミの餌の変遷
我が家のはりねずみの餌の移り変わりについて紹介します。
ハリネズミを飼った当初はSANKO
ハリネズミを飼った当初は、ペットショップの勧めもありSANKOのハリネズミフード1種類でした。
SANKOのハリネズミフードは栄養素のバランスもしっかりしていて、日本のハリネズミフードとして安定して人気です。
- 粗たんぱく質:30%以上
- 粗脂肪:10%以上
- 粗繊維:9%以上
- 粗灰分:7%以下
灰分とは、カルシウム、リン、鉄などのミネラル成分のことですね。
上記の他にもカルシウム、リン、ビタミンA、ビタミンD3が入っており、栄養素は必要十分です。
しかし、大きくなるにつれ、大体生後半年辺りになってからハリネズミフードを食べなくなってきたので変えることにしました。
いまいち食いつきが悪いんですよねこれ・・・。他のフードと混ぜて与えても、SANKOハリネズミフードだけ綺麗に残すんですよね。。。
SANKOハリネズミフードの1kgについて
ちなみに、先程紹介したSANKOハリネズミフードには、300gの他に1kgのモデルもあります。
300gよりも1kgの方が値段もお得だし良さそうに見えますがおすすめしません。
なぜなら、1kgが多すぎてなかなか使い切れないからです。
ハリネズミフードには合成保存料が使用されていません。それはそれで安心・安全なのですが、その分酸化も早くなります。
酸化すると栄養分が失われてしまうので、開封して1ヶ月以内に使い切るのがベスト。これは公式にも表記があります。
仮に1日10g与えたとすると、1kg使い切るのは3ヶ月先となっちゃいます。。。開封して2ヶ月目ともなると中身が少し悪くなっていないか心配です。
よほど管理状態に自信がある場合は別ですが、1kgは多頭飼い以外はおすすめしません。
そこから試したハリネズミの餌
SANKOのハリネズミフードを辞めてから、次のフードを試してみました。
猫用のロイヤルカナンが混じっていますが、そもそもハリネズミには専用フードだけでなくフェレットフードやキャットフードを与える方も多いです。
その中でも、ロイヤルカナン 満腹感サポートは、ハリネズミの体質に合っているキャットフードと言われています。
この5種類の餌の栄養素を比べてみましょう。
フード | Fay | Mazuri(マズリ) | ハーリーの主食 | ジクラアギト | ロイヤルカナン |
---|---|---|---|---|---|
たんぱく質 | 30%以上 | 28%以上 | 34% | 42%以上 | 32%以上 |
脂肪 | 9%以上 | 11%以上 | 7% | 11%以上 | 7%以上 |
繊維 | 3%以下 | 13%以下 | 6% | 5%以下 | 14.9%以下 |
灰分 | 不明 | 8.0%以下 | 8.0%以下 | 7%以下 | 9.7%以下 |
その他栄養素 | ビタミンA、E、カルシウムなど | ビタミンA、B、E、ビタミンDなど | ビタミンA、D3、E、タウリン、リンなど | ビタミンEなど | ビタミンC、B、E、カルシウムなど |
ジクラアギトはタンパク質も脂肪も高めです。その分食いつきもいいんですが、価格が高めなので、与えるとしても少量にしています。
当初は、Fay+Mazuri+ジクラアギトの組み合わせにしたかったんです。Mazuriはハリネズミカフェでも与えられている定番のハリネズミフードで人気なんですが、なぜかうちのハリネズミは全く食いつきませんでした。
混ぜて与えても、ジクラアギトとFayだけ食べてMazuriだけはキレイに残すんですよね。。。
Mazuriは栄養素もバランスがいいですし、この組み合わせは自分的に最強だと思ったんですけどねぇ。。。
現在の我が家のハリネズミの餌はこちら
そして妥協 試行錯誤の結果、我が家のハリネズミの餌は下記3種類に落ち着きました。
これらの内訳は次のとおりです。
- Fay:4g
- ハーリーの主食:4g
- ロイヤルカナン:3g
大体11gになるよう均等に与えています。Fayやハーリーの主食だけだと繊維が足りていないので、そこをロイヤルカナンで補充する形です。
以前はロイヤルカナンの粉タイプを与えていましたが、粉はどうしても歯周病のおそれが出てきます。ふやかしたものは歯に残りやすいです。
ただ、今の組み合わせも残すときがあるので、いずれ構成を変えるかもしれません。。。とはいえ、Mazuriやロイヤルカナン以外は繊維質が少なめなので、繊維質が高いフードで補充はしておきたいところです。
何にせよ、ハリネズミはどうしてもフードジプシーになってしまいがちです。。。
100gのお試しパックを買えば一ヶ月で使い切ることができる。
我が家では、ハリネズミのフードはお試しパックを購入しています。
通常のフードパックは300gとか500g入っているため、混ぜて与えようと思うと一ヶ月で使いきれません。
1ヶ月以上経つと保存状態が心配なのでなるべく1ヶ月で使い切りたいので、その点100g単位で売っているお試しパックが非常に便利なんです。
フードのお試しパックは、楽天の「はりねずみんみん共和国」さんが非常に便利に買えます。
ハリネズミの餌の他にも、床材や砂も売っているので、毎回セットで購入しています。
特に、Fayとハーリーの主食を100gずつ、ロイヤルカナンを80gで買っておけば、大体25日で使い切る計算です。
その他に与えている副食1.かにっ粉
ハリネズミに与えている餌はこれだけではありません。栄養補助のために次のものを与えています。
まずはこのかにっ粉。
これにはカルシウムや「キチン質」という昆虫の殻に含まれている成分が入っています。はりねずみは野生で主に昆虫を食べるので、その分の栄養が補えます。
その他に与えている副食2.ビタミン
その次に、不足しがちなビタミンを補うためのビタミンサプリ。
ビタミン系が足りないので、これをちょこっと上げています。
餌に垂らしても食べなかったので、水に混ぜてあげています。垂らすとペロペロ舐めるんですよね。。。最初は超アンティングしてました。
他のハリネズミの餌候補
ここで紹介した以外にも、メジャーどころのハリネズミの餌は次のようなものがあります。
フード | 8in1 エイトインワンセレクト | イースター ハリネズミセレクション | ハリネズミテイストプラス |
---|---|---|---|
たんぱく質 | 30%以上 | 29%以上 | 21.2%以上 |
脂肪 | 8%以上 | 5%以上 | 5.8%以上 |
繊維 | 5%以下 | 4.5%以下 | 4.4%以下 |
灰分 | 7.0%以下 | 9.5%以下 | 5.4%以下 |
その他栄養素 | カルシウム、リンなど | ビタミンA、D、カルシウム、リンなど | ビタミンA、B、Dなど |
現在の餌を食べなくなったら、エイトインワン(8in1)辺りを試そうかなとも思っています。ただこれ粒デカイんですよね。。。。
ミキサーにかけて粉にして与えるのがベストな気がします。
水でふやかした方がいいドライのまま?
ハリネズミの餌は、ハリネズミにとって少し硬いので水でふやかした方が良いと、他のブログや専門書に書かれていることが多いです。
そもそも、野生のハリネズミは虫などを食べて生活しているので、硬いものを食べる習慣がありません。そのため、顎の力もそれほど強くないんです。
だから、うちも生後半年辺りまではふやかして与えていました。
しかし、成長するにしたがい硬いまま(ドライのまま)でも食べることができるようになったので、今は水でふやかさずそのまま与えています。
Fayやジクラアギトはふやかさなくても大丈夫な硬さで作られていますし、ロイヤルカナンはミキサーにかけて粉々にしたものを与えています。
先程紹介したはりねずみんみん共和国さんでは、このロイヤルカナンを、最初からミキサーで粉々にしたものが販売されているので便利です!
【追記:2017/08/21】
ロイヤルカナンの粉末状は辞めて固形のものに変えました。
粉末はどうしても歯に残ってしまうので、歯周病のおそれが出てくるからです。
ドライでもきちんとガリガリ食べてくれるので、そのまま与えています。
おやつは必要?
ハリネズミにおやつを与えることで、ハリネズミに「美味しいものをくれる人だ!」と認識させ、飼い主への警戒心を解いたり触ってもふしゅられないために必要です。
基本の餌よりはるかに食いつきがいいです。うちは夜の掃除の時にケージから出すためにおやつを与えています。
後はご機嫌取りの時とか・・・。
おやつは乾燥させたミルワームをあげています。めっちゃ大好きです。
乾燥ミルワームはそれほど虫!感がなく、虫が苦手な方でも大丈夫だとは思いますが、それでも本当に無理な方は、ヨーグルトドロップなどハリネズミ用のおやつも販売されているのでそれを上げると喜びます。
他には、ヤギミルクも喜んで飲むようです。
これも問題なくペロペロ飲んでいるようです。
ハリネズミの給水
ハリネズミは給水器で水を飲むことができます。押すと水が出てくるとわかれば、積極的に給水器で水を飲みますよ。
給水器はこのタイプが軽くて飲みやすいみたいです。
給水器で飲めない子向けに、ヤドカリ用の「ヤドカリオアシス」を使っている方は多いようです。
うちもヤドカリオアシスを使いましたが、これはあくまでヤドカリ用のため、カップの部分が大きいのです。そのため先っぽを少しハサミで切って上げていました。
最後に
以上、ハリネズミに与える餌・おやつ・給水回りについて解説しました。
正味、ハリネズミはまだまだ解明されていない部分が多く、与えるフードのベストプラクティスもこれといってありません。
定番フードは大体揃ってきているので、色々与えてみて、ハリネズミの好き嫌いを見極めながらバランス良く与えることが大切ですね。
好き嫌いは本当に個体差が激しいので、まずは定番のものから試していって定着させることが一番です。
ここで紹介した「はりねずみんみん共和国」さんはハリネズミのフードもかなり多く販売していますし、それぞれお試しパックで小分けで飼うことができるので、試すにはもってこいです!
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